2010年12月16日木曜日

21. 被害者と思っているイジメっ子

21. 被害者と思っているイジメっ子

いじめっ子は意外と自分がいじめている意識はなかったり、

いじめの状況である判断ができなかったりする。

子供のいじめは明確で分かりやすいが、

大人のいじめは、当人はいじめている意識も無ければ、

その仲間もいじめている認識は無いことが多い。

それは、防御本能だから、当人は敵から身を守っていると

程度としか思っていなかったり、防衛していることさえ

認識してない可能性は高い。

これは、社会人には多くみられるが、典型的で分かりやすい例

としては、高校生の「人気仲良しグループ」に見られる。

賛同者の多いリーダー的存在の子は

「要は私が好きかどうか」「私の方針に賛同できるかどうか」

「あなたがリーダーではない、分をわきまえろ」的発言が

多くなる。というより、このような形でしか人間関係を

形成出来ない傾向がある。

友(仲間)と言うより主従関係であり、条件付き友情しか

求めていないのだ。

個人行動ができない人は、そんなリーダーに

嫌われると大変だから、グループの人は皆、顔色を伺って

発言をするようになる。

それもYESマンではなく、「私はあなたをいたわっている」

「私はあなたの理解者だ」「あなたを理解しない人が悪い」

などのような、「真実かどうか」「正しいかどうか」

「理屈が通るかどうか」の基準ではなく、

「まず、あなたがありき」なのだ。

そうなると、このようなグループでは、必ず常に必要なのが

「間違いを犯すターゲット」なのだ。

仲間だけれども、自分の気持ちを発散するためや満たすために

攻撃する対象。

決してグループの外の人がターゲットにはならない。

普段は「少々キツイこと言っても大丈夫」な人、であったり、

「乱暴な扱い(見下げた扱い)をしても大丈夫」な人、

程度で、周りは「少々キツイことも受け入れるだけ仲がいい人」

に見えていたりする。

しかし、リーダーがイジメを開始する(当人はイジメとは

思っていない)ような状況が起これば、

皆して「やーねー。あの人分かってない」

とか、「リーダーの気持ちもわからない人なのね」

「あなたは破壊者よね」などの攻撃を開始する。

この程度は良い方で、悪いケースは

「リーダーが、こんなに怒りをあらわにするなんて、

よっぽどこらえていたのね」

「あのリーダーがキレるほど、大きな問題ね」

「リーダーは、やっと思いを吐き出せたのね、つらかったわね」

「耐えてきたのね。やさしいのよね」

などと、攻撃対象を攻撃しないで、「よいしょ」が始まる。

ところがそんなリーダーは、実際は、

ビクビクとしていて、常にありもしない攻撃に備えている小心者。

「攻撃される前に攻撃してしまえ」ポリシー。

だから攻撃されていないのにもかかわらず、

「このままだったら傷ついちゃうかも?なら攻撃しちゃえ」

「私は被害者だから、攻撃しても正当防衛だもん」

と、ターゲットに選んだ人を攻撃し始める。

現実は、自分が加害者なのだ。

冷静に相手と話し合えば、攻撃されているわけではないと、

分かるかもしれないのにも、勝手に攻撃を開始する。

相手はたまったものじゃない。

相手を思う助言でさえも攻撃と判断されて、思わぬ

不条理な攻撃を受ける。

これもまた親との関係で、「先行攻撃ありき」と

学んだのかもしれない。

どちらにせよ、被害者だろうが加害者だろうが

渦中でイライラが出てきたら心理コンサルテーションを

受けてみてほしい。心理トレーナーと話すことで

きっと、生きやすくてピリピリしない日々が

生きられるようになるから。

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