2010年3月3日水曜日

清瀬市 中2飛び降り自殺の心理 1 

清瀬市で 中2女子が飛び降り自殺をしました。

先月15日とか。

発見したときはまだうめき声が聞こえていたそうで、
病院に到着して志望が確認されたみたいです。

遺書のようなものが発見され、
イジメが耐えられず、死を選び、両親のはごめんなさいと
死を選んだことを申し訳なく思っている。

両親は学校に原因があるのではないかと
思っていたそうですね。


でも、イジメや自殺という点で学んできた私の視点から
言わせていただくと、苦しんでいた娘に気がつかなかった
親にもそれなりに責任はあるのです。

子どもが悩みを打ち明けられないのは、
親を思う子どもの気持ちゆえ、であるけれど、
死を覚悟する段階ではなく
学校でイジメが始まった時点で親に話せなかった
ことは、親に話せない関係構造にあったとも言えます。


これは親にはムゴイ話ではあるけれど、
イジメと認識するまでの初期段階で
「今日、ちょっと嫌なことがあったんだ」と
夕食をしながら軽い感覚で話せていたら
ここまで深刻にはならなかった可能性が高い。

周りのみんなが敵に見える中で、
親は味方だっただろうか?
味方だと思っていたら、話せたのではないか?
敵ではないと思うかもしれないが、
「このことを話したら怒るかも」と軽い恐怖だったり、
「お前にも問題があるのかもね」と、
叱咤される可能性を心配したり、
「気のせいじゃないか」とまるで気でもふれたような印象の
言葉が返ってくるのではないかとか、
などなど、心をよぎれば、打ち明かすことはできないはずです。
それらの親の対応はすべて「親だから心配する」という表現に
なってしまうので、世間を知らず自我がまだ確立しきれていない
多感な時期は「親に心配をかけないようにしないと」と
思ってしまうのは当たり前ですよね。

本当に味方なら「きっと一緒に悩んで解決策を考えてくれる」と
思うのに、親は別の立場にいるから「心配かけてはいけない」と
思ってしまう。

それに、いつも自分の立場で受け止めてくれる親ならば、
イジメをイジメと感じずに過ごしている可能性も高いのです。

これでは彼女の味方が本当に少なかったのだろうと
想像できます。
だから「みなが敵に見える」のでしょう。

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